出会った絵本(日本の作家)

ぼくのいのち☆些細な悩みに翻弄されそうなとき…

おにいちゃんがいてよかった>の作者、
小児科医の細谷先生の絵本です

ぼくのいのち  細谷亮太(作)永井泰子(絵)

Ehon091018

白血病だったことを知らされた<ぼく>が主人公です

いまは、白血病はなおる病気らしいけれど…
<ぼく>が入院していたころ、
病気とたたかっていた友だちの半分がいなくなってしまった

  先生と三人、しばふに ねころんで
  おはなしをした あの子
  いちばん なかよしだった

細谷先生の視線は限りなく優しい…
この本を通して伝えたかったことをあとがきで述べられています

  つらい治療にたえ、病気にうちかち
  子どもたちは大人になっていきます…
  みんなで支えあっていくことのだいじさを知ってほしかった

些細な悩みに翻弄されそうなとき、この絵本を読み返せば、
生きているということがどんなにすばらしいことなんだと
再認識させられるだろうなって思いました

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つきのよるに☆厳しい自然の中の優しさ

もうすぐ中秋の名月。秋の深まりの始まりを感じます
今年は10月3日の土曜日だそうです
そんなことを想いながら…読みました

<つきのよるに> いもとようこ(作・絵)

Ehon090928

著者は、ボローニャ国際児童図書展エルバ賞を2年連続受賞
同展グラフィック賞も受賞されています

厳しい自然の中での動物の子育て…
動物のあかちゃんは生まれてすぐに立ち上がろうとします
なんどもころんで立ち上がるのを繰り返します

動物の親は自然の中の敵から赤ちゃんを守るために
いつも赤ちゃんに寄りそっています
赤ちゃんは親のまねをしながら育ちます

やがてあかちゃんは子どもになり
自立するときがやってきます
悲しい別れの儀式です

別れてもこころの中はずっといっしょ。だから安心な気持ち
それには、子育てのときの十分な愛情が土台となっていて
動物はそれを本能的に分かっているというのがすごい!

著者のあとがきの文章がすばらしい
この絵本を描きたい気持ちがよく伝わってきました

ジンライムを飲みながら、ゆったりとこの絵本を楽しみました

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手ぶくろを買いに☆絵本…叙情ゆたかな小さな美術館

京都は大雨…山積の仕事をこなしながらの土曜日です
ちょっと一休みの時間に楽しんだ絵本…

手ぶくろを買いに  新美南吉(作)黒井健(絵)

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有名な絵本です。<ごんぎつね>の作者の抒情ゆたかな絵本です
母きつねと子きつねの心あたたまるお話です
人間の住む町に子きつねが手ぶくろを買いに行きます…

結末は予想外の展開でもなく…ああそうなんだ…と思いました
でもこの絵本はページごとの絵と文章がすばらしく美しい

母きつねと子きつねの暖かいかかわりが
限りなくやさしく抒情的な文章と絵となっています
だからこそ結末の、ああそうなんだ…が、とても光っていると思いました

絵本は私にとって、自宅の中の小さな美術館です
それぞれのページを切り取って額に飾っておきたい気分になります…

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おにいちゃんがいてよかった☆ステキな小児科医の絵本

絵本は読者の感受性との出会いです
こころをゆたかにしてくれると実感します

おにいちゃんがいてよかった
細谷亮太(作)永井泰子(絵)

Ehon090827

作者は、聖路加国際病院の小児科のお医者さんです
子どもへの思いと目線がほんとうにやさしい…
そのことがこの絵本から、しみじみと伝わってきます

主人公のみなみちゃんは、病気のおにいちゃんの妹です
なぜ、この絵本が生まれたのか…
あとがき「絵本にそえて」に明確に述べられておられます

病気の子どもだけでなく、その兄弟姉妹の気持ちも
細谷先生は忘れていません

あとがきの最後に・・・
  この絵本を世の中のたくさんのみなみちゃんにささげます
・・・と締めくくっておられます

家族であったり、友だちであったり
いつも身近に自分のそばにいる人であったり

そういう自分の大切な人に読みかえることもできて
この絵本の深さをしみじみと感じました

涙が出ました。何度も読み返したいすばらしい絵本です

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クラウディアのいのり☆元気をもらった絵本

今日は休肝日。夕食の後にゆっくりと静かに読んだ本…

クラウディアのいのり
村尾靖子(文)小林豊(絵)

Ehon_090608

本当にあった話をもとに描かれた絵本です
幸せに生きるということがどういうことか
実感として味わうことができる本だと思いました

日本人の男性とロシア人の女性クラウディアが出会い
40年もの長い間、二人で支え合って生きていきます
それは幸せでありながら、限りのあるものだったのです

限りあるものを体験しながらも、悲しいながらも
深い幸せを得ることができた二人・・・

実際にクラウディアが書いた手紙が
ロシア語と日本語の訳文で絵本の最後に載っています
ああ…なんてすばらしいのだろうと感動しました

  ひとの悲しみのうえに
  自分だけの幸せをきずくことはできません

クラウディアの手紙の一文です
読後しばらく感傷に浸ったあとで
元気をもらうことができる絵本だと思いました

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絵本 ごんぎつね☆世の中ままならず…

ずいぶん前に教科書で読んだことのある「ごんぎつね」を
絵本で読みなおしました。

ごんぎつね 新美南吉(作)黒井健(絵)

Ehon_090606

最近はネットで全文が載っているのですね。なんだか悲しい

でも絵本で読むと、感じるものは絶対にちがうと思います
教科書で読むのとも、明らかにちがうと思いました
本のサイズと絵の素晴らしさの関係、文章とまわりの余白の関係など…

気持ちはことばだけでは伝わらないものがあります
絵本で読んで、あらためてその良さを感じました
内容もさることながら、絵がとても美しい…

自分のやってきた悪いことを自省し
懸命に罪ほろぼしをするのだけれども
周りはそれがわからずにいます

私の好きな近松にしても、シェイクスピアの悲劇にしても
この絵本しても、結末が読者あるいは観客を
やるせない気持ちにさせるという点で
共通したものがあると思いました

もう少し待てば、ちがう結果になったのに…
もう少し考えれば、ちがう結果になったのに…
世の中ままならず…

今の世の中でも当てはまるがゆえに
長く読み続けられるのだと思いました

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米倉斉加年さんの絵本「多毛留」(たける)

ロングセラー「大人になれなかった弟たちへ」の作者
米倉斉加年さんの、国際的に評価された絵本「多毛留」

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ボローニア国際児童図書展のグラフィック大賞の絵本です
確かに、その絵は他の絵本とは全く異なる迫力です
すばらしい!ページごとにしばらく見入ってしまいます

しかしこの絵本のすばらしさは
作者が子どもたちに伝えたいと願っている
そのお話の内容です

九州の方言でつづられたお話…
愛するがゆえに、限りなくせつない…

読後の余韻が限りなく長い絵本です
これはきっと歴史の長さに由来するものだと思います

井上ひさしさんは、作者に対し「四度目の脱帽」だと
書いておられます
役者として、演出家として、画家として
そして新たに彼の文章に…四度目の脱帽

簡にして潔、読む者の胸をえぐる…
作家・井上ひさしにそう言わしめた作者の凄さを
実感しました

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いつでも会える☆だいすきで大切な人

白ワインにクレーム・ド・カシスを少し入れたカクテルの
「キール」を味わいながら読みました

いつでも会える  菊田まりこ(作・絵)

Ehon_090516

ボローニャ国際児童図書展の特別賞を受賞した絵本です

かわいい女の子の飼い主の、愛犬「シロ」への想いではなく
愛犬「シロ」の、かわいい女の子の飼い主への想いが
実にいきいきと描かれています

すごくシンプルな絵だけれど、とても表現豊かで
文章も、削ぎ落とされて、エッセンスだけの表現となっていて
だからこそ、こころにジーンと響いてきます

100万部を超えるベストセラーとなり
ドイツ、フランス、韓国、タイで翻訳されているそうです

良い絵本に出会うと、こころが暖かくなります

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まちんと☆あまりにも美しい絵本

まちんと 松谷みよ子(文)司 修(絵)

Ehon_090509

あまりにも美しい絵本です
ライプチヒ国際図書デザイン展の金賞の絵本です
ページごとに美術館の作品をひとつひとつみているようです

美しいけれども、訴えるものは静かに力強い
絵本の帯には

   声高に戦争反対をさけぶのではなく
   静かに子どもたちに平和の重さ、命の尊さを
   語りつぐ絵本です

…と書いてありました

戦争を語り継ぐというのは
ことばで説明し、教えるというより
実感としての重みを伝えること…と著者は書いています

だからこの絵本には、ことばは少ない
美しい絵の迫力です。実感としての重み…
この絵本は十分に果たしていると思いました

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だいじょうぶ、だいじょうぶ

ノンフィクション作家の柳田邦男さんは

  絵本を人生の後半に読み直すと、深いメッセージに気づくだろう
  絵本は心を耕し、豊かにしてくれるふるさとの泉だ

…と述べておられます

人生の後半でなくても、ライフサイクルのあらゆる場面で
絵本は、その時々に応じたメッセージを伝えてくれると思います
読者のそのときの気持ちが、絵本に映し出されるからです

だいじょうぶ だいじょうぶ  いとうひろし(作・絵)

Ehon_090503

すばらしい絵本です。絵本に登場する「ぼく」の回想録です
おじいさんとぼくは毎日のように散歩に出かけました

おじいさんは、ぼくに 「だいじょうぶ、だいじょうぶ」と
いつも、やさしく見つめながら、かかわってくれました

ぼくに直接 かかわってくれる大切なおじいさん
そして、全体の場(環境)をやさしく かかえてくれるおじいさん

ごく自然で普通のおじいさん、ほどよく献身的なおじいさん
それが「ぼく」のこころの成長を助けてくれた…

おじいさんを、お母さんと読みかえても
あるいは、おばあさん、お父さん、お兄さん、お姉さんと
読みかえても、この本の伝えるメッセージは変わりません

最後はちょっと切なくなりますが
それがこの本の暖かさだと思いました

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貝の子プチキュー☆海の中のファンタジー

貝の子プチキュー  茨木のり子(作)山内ふじ江(絵)

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海の中のいろんな表情が、みごとにファンタジックに描かれています
山内ふじ江さんの絵…
長い時間をかけて心血を注いだ代表作と紹介してあります

ダイビングで潜ったことのある人なら
海の素晴らしさを こんなにすばらしく描いた絵はないと
きっと思うにちがいありません

それに私の好きな詩人、茨木のり子さんのことば…
この作品は茨木さんの生涯における唯一の絵本なのです

海の中って、別世界です
かわいい貝の子プチキューが、海の中を歩いていきます…
そして、いろんなことに出会います

生き生きとしたプチキューのことば
海の中の生きものの楽しさと神秘と…

茨木さんの詩集に見られる批判精神あふれる力強さと鋭さは
きわめて人間的なやさしさが土台となっています

そのやさしさが十分に味わえるすばらしい絵本です
読後は、しばらくぼーっとしていました

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おじさんのかさ☆佐野洋子さんのステキな絵本

日曜日の朝…とても良い天気です
でも天気予報によると、花粉はピークだそうです

花粉対策でマスクをしながら…
ロングセラー「100万回生きたねこ」や「役にたたない日々」の
著者でもある佐野洋子さんの絵本「おじさんのかさ」を読みました

Ehon_1

読後の余韻に浸ったあと、もう一度、読み返したとき
それぞれの絵が伝えるもの、そのことばの伝えるもの
奥が深いなあ…って思いました

表紙を開いた最初の絵
おじさんは読者に背を向けて立っています
読み返して、なるほどなあって思います

  おじさんは、とっても りっぱなかさを
  もっていました。
  くろくて、ほそくて、
  ぴかぴかひかった つえのようでした

おじさんはそのかさをとても大切にしています
かさは、おじさんそのものです

プライドとか、ステイタスとかが邪魔をして
自分のすなおな気持ちを出せずにいます

そんなに固執しなくたって良いのに…
こういうことって、よくあることですよね

読み終わったあとは、こころがパーっと広がるかもしれません
秀逸の絵本です

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ロングセラー「100万回生きたねこ」

ロングセラー「100万回生きたねこ」(佐野洋子 作・絵)を読みました
読もう読もうと思っていて、ようやく、読むことができました

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100万回、たくましく生きて、死んだねこ
そこには、自分らしい自分というものがありませんでした

でも、たった一ぴき、見むきもしない、白いねこに出会います
それは、ふしぎなねこでした

そのねことの出会いが、100万回生きたねこにとって
とても大切なものでした…
いのちのあたたかさを感じます

裏表紙がとってもすばらしい!じーんときます

アマゾンで170にも及ぶ読者書評が載っています
書評の多さは群を抜いています。それだけ、すばらしい絵本です

でも、その書評を読んでいると、その受け止め方が
実にバラエティに富んでいることがわかります
それだけ、読者にいろいろな思いにさせる絵本なんですね

佐野洋子さんの著書「役にたたない日々」を読んでいると
佐野さんのシニカルなたくましさと、根っこにある優しさが
この絵本を生んだのだということがよくわかります

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加藤久仁生監督「つみきのいえ」☆たこ焼きとワインで…

一度に3つ…楽しみました。面白さが3倍です
1.アカデミーを受賞した原作のアニメ
2.長澤まさみさんのナレーションを加えたバージョン
3.そして絵本…

こういう場合、優劣がありそうなものですが
この3つそれぞれに異なっていて、それぞれに素晴らしい

ナレーションは…
   今日もいつもと同じ一日が終わろうとしています
   おじいさんの楽しみはパイプのたばこと一杯のワイン
などから、はじまります

絵本は、伝えるものは同じにしても
絵もちがうし、そこに登場するパーツを違ったりして…
ちがいを楽しみました。絵本もおもしろい

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でもやはり語りのないアカデミーを受賞した原作
おじいさんの独りぼっちの想い…過去のたからものが
ストレートに伝わってきます

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語りがないけれど、最初におじいさんの溜息…
これがものがたりの始まりというのも面白い

おじいさんの過去の想起を、地球温暖化による海面上昇
重ねあわせているのが、実にうまい

すべて鉛筆画で作られたこの作品…
やさしくて、悲しくて、切なくて、暖かい

背景に流れる暖かくて、シンプルで、切々と流れるピアノ
ずっと聴いていたいと思いました

遅く帰ってきて、たこ焼きとワインを味わいながら
今日も一日が終わりました

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わいわい飲んだ翌日は…シャガール☆空にふわり

昨夜は仲間と食事&お酒で、やや二日酔い気味…
なので、今日は休肝日。買いこんでいた絵本の一冊を
楽しみました

「シャガールの絵本 空にふわり」 (小学館あーとぶっく)

シャガール…私の好きな画家です
シャガールの作品にグラフィックデザイナー、絵本作家の
結城昌子さんが見事なことばをつけています
ファンタジーの語りです

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シャガールのファンタジーの世界は
愛妻ベラとの幸せをテーマにした絵でさえ
シャガールの属する民族に横たわる
重苦しい圧力や政治的な不安や恐れのために

もの悲しい雰囲気、哀調が漂っていて
それが私にとってシャガールの絵の魅力です

フランス、ロシア、アメリカと住まいを転々とする波乱の生活
結城さんがつけた「空にふわり」はぴったりです
絵を見ながら、ことばを追いながら
シャガールの生涯を味わうことができました
      
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ゆううつな朝に

あさ 谷川俊太郎(文)吉村和俊(写真)

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 ひかりがそっとはいってくる
 ゆめでまいごになった
 こころのなかに

 朝はただ美しいだけではない
 不思議な力が隠されている

詩はすてきです
その言葉の中に自分を投影できるからです

落ち込んでいるときは、そのように響いてくるし
躁的にエネルギッシュなときは、そのように響いてきます

バタバタ過ごしがちなあさに、バタバタしながらも
内的にはゆとりのある朝・・・
そんな感じをこの本は与えてくれました

毎朝、機械的なあさを過ごしがちな私に
朝ってこんなに味わえばよいのだ・・・
朝ってこんなにすてきなんだ・・・
と、言うことを
しみじみと味あわせてくれました

日曜日の朝
ブルーマンデイの朝
いつも朝食のコーヒーの横においておきたい

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わたしの庭

ワインの表現に 森の下草、腐葉土、お花畑など
よく使われますね

ファンタジーの世界で遊ぶのが好きな私ですが
ときどきファンタジーが枯渇することがあります

そんなとき、すてきな絵本を見つけました
写真家・今森光彦さんの写真絵本です

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表紙裏には
 季節をのぞく虫眼鏡
 草花たちの回廊
 どれも、足元にあるものばかり
 広い宇宙のできごとを
 さりげなく見せてくれる、ちいさな窓
 それが、ぼくの庭
…とあります
すてきです

写真のすばらしさだけではなく
そこに書いてある今森さんの文
 「春のお遊戯」
 「か弱いお姫様」
…などのタイトルに続く文
この文章の感性が、写真をますます生きものにしています

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わたしのいもうと

作者のことばです…
  私の胸はいっぱいになりました
  自分ひとりの心にしまっておけなくて
  この絵本がうまれました

My_sister

  いもうとのはなし
  きいてください

…から始まるこの絵本
こんなにわたしの心を揺れ動かした絵本はありません
ことばに多くの装飾はいらない
平易な言葉であるがゆえに
そのままつたわってきます

読みきるのに半時間もかかりませんでした
でも、わたしの心にのこしたものは奥深く、
やるせない気持ちにさせました
絵本の力はこんなにすごいのだと痛感しました

味戸ケイコさんの絵、松谷みよ子さんの文
お二人が渾身の力をふりしぼられたのは
まちがいありません

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ピアノは知っている 月光の夏

ピアノは知っている
生きたくても生きられなかった若者たちがいた

ピアノはねがっている
きみたちに伝えたい…

Piano

じっくりと味わいました。
易しい言葉が涙を誘います。
読みながら、目頭が熱くなってきました。

思いがけない展開に驚きます。
戦争中に去っていった
若者たちの思いのドキュメンタリーの絵本です

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ほんの少し、勇気をあげる

卓越したピアノの才能でありながらも、
ヨーロッパでは大変貧しく、いじめに受けながら
避難民として苦しく、さらに風邪をこじらせて聴力を失うなど
想像を絶する大変な生活を送ったフジ子・ヘミングさん。

Book

そのフジ子・ヘミングさんの絵と文です。
ひとつひとつの言葉が、彼女の体の深層から染み出ています。
なんてすごいでしょう。

絵もずっと眺めていても、まだまだ眺められる奥の深さです。
悲哀の魂の絵です。

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さっちゃんのまほうのて

さっちゃんの みぎてには
いつつのゆびが
ないのです

Sacchan_new_convert_20081105

ステキな絵本です
絵本には挟み込まれていた「しおり」にも
こころを揺り動かされました

「みんなの手とちがうの。それでも これがわたしの手」
「障害児という特別の子がいるのではなく、豊かな力を体じゅうに秘めている可愛らしい子どもたち」
「母から子へ---贈り物は母の障害です」

絵本も、しおりも、どちらも大切に何度も読み返したい…

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たなべせいいち/先天性四肢障害児父母の会 「さっちゃんのまほうのて」 偕成社 赤い靴児童文化大賞受賞

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