出会った絵本(日本の作家)

大きな木のような人☆フランスの植物園の想い出絵本

夜、ベッドに入って寝る前に
1ページずつ、思い切りゆっくりと時間をかけて読む…
この愉しみは何ものにも変えられない気がします…

昼間の仕事を終えて…絵本に向かうとき…
すごくこころが豊かに広がった感じがするし…
子ども心の根っこに迫って、エネルギーを充電することができます

 

臨床心理学者の河合隼雄さんも
絵本の深いメッセージに大人が触れる大切さを
ことあるごとにおっしゃっていたのを思い出します

<大きな木のような人> いせひでこ(絵・文) 講談社

Pc301227

いせひでこさんがフランスに滞在し、フランス国立自然史博物館の植物園をモデルに、その想い出を絵本にされました。私よりも年上のいせさんが、子ども心を最大限に発揮されています

 

表紙の女の子はいせさん自身なのでしょうね。読者の私は、いせさんと一緒に植物園の中を歩いているようです

絵本の中の登場人物も、実際にお世話になった植物園のスタッフをモデルにされています

こんなすばらしい絵本を寝る前に読むなんて
一日の疲れがいやされます…

2_2 にほんブログ村☆ワイン大好きの京都暮らしへの応援クリック   酒カテゴリーのブログ

| | コメント (2)

絵描き☆自然のうつりかわりを楽しむ一人旅の絵本

Diana Krall の Quiet Nights を聴きながら…
サイドカー・オンザロックを飲みながら…

Pc100038

自然を感じる旅の絵本を読みながら…
今夜はゆったり過ごして…。明日の仕事に備えて…

<絵描き> いせ ひでこ(作)

Pc110044

一人の絵描きが、変化する自然を楽しみながらの旅をします
読者の私は、絵描きが感じる自然を感じながら読みすすみました

二人で、あるいは何人かで旅するのも楽しいけれど…
一人で旅をすることの楽しみはこんなところにあるのだと
実感させてくれます。

絵本にっぽん賞、野間児童文芸新人賞、その他多くの受賞歴のある、
いせひでこさんが、自然の変化のすばらしさと凄さを見ごとに絵と文で
表現されていると思いました

静かな一人旅の楽しさをじんわりと味わえる大人のための絵本です

2_2 にほんブログ村☆ワイン大好きの京都暮らしへの応援クリック   酒カテゴリーのブログ

| | コメント (0)

ぼくのいのち☆些細な悩みに翻弄されそうなとき…

おにいちゃんがいてよかった>の作者、
小児科医の細谷先生の絵本です

ぼくのいのち  細谷亮太(作)永井泰子(絵)

Ehon091018

白血病だったことを知らされた<ぼく>が主人公です

いまは、白血病はなおる病気らしいけれど…
<ぼく>が入院していたころ、
病気とたたかっていた友だちの半分がいなくなってしまった

  先生と三人、しばふに ねころんで
  おはなしをした あの子
  いちばん なかよしだった

細谷先生の視線は限りなく優しい…
この本を通して伝えたかったことをあとがきで述べられています

  つらい治療にたえ、病気にうちかち
  子どもたちは大人になっていきます…
  みんなで支えあっていくことのだいじさを知ってほしかった

些細な悩みに翻弄されそうなとき、この絵本を読み返せば、
生きているということがどんなにすばらしいことなんだと
再認識させられるだろうなって思いました

2_2 にほんブログ村☆ワイン大好きの京都暮らしへの応援クリック   酒カテゴリーのブログ

| | コメント (2)

つきのよるに☆厳しい自然の中の優しさ

もうすぐ中秋の名月。秋の深まりの始まりを感じます
今年は10月3日の土曜日だそうです
そんなことを想いながら…読みました

<つきのよるに> いもとようこ(作・絵)

Ehon090928

著者は、ボローニャ国際児童図書展エルバ賞を2年連続受賞
同展グラフィック賞も受賞されています

厳しい自然の中での動物の子育て…
動物のあかちゃんは生まれてすぐに立ち上がろうとします
なんどもころんで立ち上がるのを繰り返します

動物の親は自然の中の敵から赤ちゃんを守るために
いつも赤ちゃんに寄りそっています
赤ちゃんは親のまねをしながら育ちます

やがてあかちゃんは子どもになり
自立するときがやってきます
悲しい別れの儀式です

別れてもこころの中はずっといっしょ。だから安心な気持ち
それには、子育てのときの十分な愛情が土台となっていて
動物はそれを本能的に分かっているというのがすごい!

著者のあとがきの文章がすばらしい
この絵本を描きたい気持ちがよく伝わってきました

ジンライムを飲みながら、ゆったりとこの絵本を楽しみました

2_2 にほんブログ村☆ワイン大好きの京都暮らしへの応援クリック   酒カテゴリーのブログ

| | コメント (2)

手ぶくろを買いに☆絵本…叙情ゆたかな小さな美術館

京都は大雨…山積の仕事をこなしながらの土曜日です
ちょっと一休みの時間に楽しんだ絵本…

手ぶくろを買いに  新美南吉(作)黒井健(絵)

Ehon090912_3

有名な絵本です。<ごんぎつね>の作者の抒情ゆたかな絵本です
母きつねと子きつねの心あたたまるお話です
人間の住む町に子きつねが手ぶくろを買いに行きます…

結末は予想外の展開でもなく…ああそうなんだ…と思いました
でもこの絵本はページごとの絵と文章がすばらしく美しい

母きつねと子きつねの暖かいかかわりが
限りなくやさしく抒情的な文章と絵となっています
だからこそ結末の、ああそうなんだ…が、とても光っていると思いました

絵本は私にとって、自宅の中の小さな美術館です
それぞれのページを切り取って額に飾っておきたい気分になります…

Minienpitub にほんブログ村のワインブログ   酒カテゴリーのブログ

| | コメント (2)

おにいちゃんがいてよかった☆ステキな小児科医の絵本

絵本は読者の感受性との出会いです
こころをゆたかにしてくれると実感します

おにいちゃんがいてよかった
細谷亮太(作)永井泰子(絵)

Ehon090827

作者は、聖路加国際病院の小児科のお医者さんです
子どもへの思いと目線がほんとうにやさしい…
そのことがこの絵本から、しみじみと伝わってきます

主人公のみなみちゃんは、病気のおにいちゃんの妹です
なぜ、この絵本が生まれたのか…
あとがき「絵本にそえて」に明確に述べられておられます

病気の子どもだけでなく、その兄弟姉妹の気持ちも
細谷先生は忘れていません

あとがきの最後に・・・
  この絵本を世の中のたくさんのみなみちゃんにささげます
・・・と締めくくっておられます

家族であったり、友だちであったり
いつも身近に自分のそばにいる人であったり

そういう自分の大切な人に読みかえることもできて
この絵本の深さをしみじみと感じました

涙が出ました。何度も読み返したいすばらしい絵本です

Minienpitub にほんブログ村のワインブログ   酒カテゴリーのブログ

| | コメント (2)

クラウディアのいのり☆元気をもらった絵本

今日は休肝日。夕食の後にゆっくりと静かに読んだ本…

クラウディアのいのり
村尾靖子(文)小林豊(絵)

Ehon_090608

本当にあった話をもとに描かれた絵本です
幸せに生きるということがどういうことか
実感として味わうことができる本だと思いました

日本人の男性とロシア人の女性クラウディアが出会い
40年もの長い間、二人で支え合って生きていきます
それは幸せでありながら、限りのあるものだったのです

限りあるものを体験しながらも、悲しいながらも
深い幸せを得ることができた二人・・・

実際にクラウディアが書いた手紙が
ロシア語と日本語の訳文で絵本の最後に載っています
ああ…なんてすばらしいのだろうと感動しました

  ひとの悲しみのうえに
  自分だけの幸せをきずくことはできません

クラウディアの手紙の一文です
読後しばらく感傷に浸ったあとで
元気をもらうことができる絵本だと思いました

Minienpitub にほんブログ村のワインブログ   酒カテゴリーのブログ

| | コメント (2)

絵本 ごんぎつね☆世の中ままならず…

ずいぶん前に教科書で読んだことのある「ごんぎつね」を
絵本で読みなおしました。

ごんぎつね 新美南吉(作)黒井健(絵)

Ehon_090606

最近はネットで全文が載っているのですね。なんだか悲しい

でも絵本で読むと、感じるものは絶対にちがうと思います
教科書で読むのとも、明らかにちがうと思いました
本のサイズと絵の素晴らしさの関係、文章とまわりの余白の関係など…

気持ちはことばだけでは伝わらないものがあります
絵本で読んで、あらためてその良さを感じました
内容もさることながら、絵がとても美しい…

自分のやってきた悪いことを自省し
懸命に罪ほろぼしをするのだけれども
周りはそれがわからずにいます

私の好きな近松にしても、シェイクスピアの悲劇にしても
この絵本しても、結末が読者あるいは観客を
やるせない気持ちにさせるという点で
共通したものがあると思いました

もう少し待てば、ちがう結果になったのに…
もう少し考えれば、ちがう結果になったのに…
世の中ままならず…

今の世の中でも当てはまるがゆえに
長く読み続けられるのだと思いました

Minienpitub にほんブログ村のワインブログ   酒カテゴリーのブログ

| | コメント (2)

米倉斉加年さんの絵本「多毛留」(たける)

ロングセラー「大人になれなかった弟たちへ」の作者
米倉斉加年さんの、国際的に評価された絵本「多毛留」

Takeru_2

ボローニア国際児童図書展のグラフィック大賞の絵本です
確かに、その絵は他の絵本とは全く異なる迫力です
すばらしい!ページごとにしばらく見入ってしまいます

しかしこの絵本のすばらしさは
作者が子どもたちに伝えたいと願っている
そのお話の内容です

九州の方言でつづられたお話…
愛するがゆえに、限りなくせつない…

読後の余韻が限りなく長い絵本です
これはきっと歴史の長さに由来するものだと思います

井上ひさしさんは、作者に対し「四度目の脱帽」だと
書いておられます
役者として、演出家として、画家として
そして新たに彼の文章に…四度目の脱帽

簡にして潔、読む者の胸をえぐる…
作家・井上ひさしにそう言わしめた作者の凄さを
実感しました

Minienpitub にほんブログ村のワインブログ   酒カテゴリーのブログ

| | コメント (2)

いつでも会える☆だいすきで大切な人

白ワインにクレーム・ド・カシスを少し入れたカクテルの
「キール」を味わいながら読みました

いつでも会える  菊田まりこ(作・絵)

Ehon_090516

ボローニャ国際児童図書展の特別賞を受賞した絵本です

かわいい女の子の飼い主の、愛犬「シロ」への想いではなく
愛犬「シロ」の、かわいい女の子の飼い主への想いが
実にいきいきと描かれています

すごくシンプルな絵だけれど、とても表現豊かで
文章も、削ぎ落とされて、エッセンスだけの表現となっていて
だからこそ、こころにジーンと響いてきます

100万部を超えるベストセラーとなり
ドイツ、フランス、韓国、タイで翻訳されているそうです

良い絵本に出会うと、こころが暖かくなります

Minienpitub にほんブログ村のワインブログ   酒カテゴリーのブログ

| | コメント (2)