出会った絵本(外国の作家)

クリスマス人形の願いと身寄りのない女の子の願い

クリスマスの朝。寒い朝です!クリスマスに読もうと思っていた本

<クリスマス人形の願い>
ルーマー・ゴッデン(文)バーバラ・クーニー(絵)掛川恭子(訳)

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求めれば願いは通じる…施設にいる女の子のけなげでたくましい願い

雪の積もるクリスマス・イブからクリスマスの朝にかけての話です
施設から出てひとりさまよう女の子。街は幸せに包まれているのに…
   

読み進んでいて、主人公の女の子<アイビー>が願うように
読者の私も話の展開をこうなってほしいと願っています
はらはらどきどき、女の子、大丈夫だろうか。だれか気づいてほしい…
   

おもちゃ屋のお手伝いをしている少年<ピーター>
ウィンドーに飾ってある<ホリー> という名の人形
そして、警察官夫婦。こころから強くねがえば奇跡は起こるかも…

ゴッテンのストーリーとクーニーの絵。映画を見ているようでした

絵本の体裁ではあるものの、しっかりとストーリーで埋められた物語本
悲しさにつつまれているとき、アイビーのたくましさに…
希望を与えてもらえるかも… 感動の一冊です

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終わらない夜☆ Imagine a Night

<終わらない夜 --- Imagine a Night --- >
セーラ・L・トムソン(文)ロブ・ゴンザルヴェス(絵)
金原瑞人(訳)

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大人になれば、現実的な考えに支配されて
子どものころに感じた豊かなファンタジーが枯渇してしまいがち

夢の世界もそんな感じがします
子どものころに感じた言葉にならない不安、未知の世界
夢にそれが反映されます

カナダの画家・ロブ・ゴンザルヴェスが描く
眠りとめざめのあいだの時間
夢の中で、私たちは気がつくと、重力がない。望んだように…
        
子どもにとって、夜は得体のしれない世界…
それをみごとに絵と文で描いています
ファンタジーに満ちた世界…

子どものころの夢の世界…
そうそう、こんな感じだったと懐かしく思いました

すやすや眠る子どもをみたとき
きっとこんな世界を体験しているのだろうって思います
これこそ大人が楽しむステキな絵本です。価値のある一冊です

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青い鳥☆クリスマス・イブの幸せ探し

今日は日曜日。もうすぐ12月。あっという間に1年が・・・
12月といえば、クリスマス!ホットワインがおいしい季節

<青い鳥> メーテルリンク(原作)高田敏子(文)いわさきちひろ(絵)

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クリスマス・イブ。チルチルとミチルは、病気の女の子をなぐさめるために
青い鳥をさがしに出かけます

チルチルとミチルは、思い出の国、夜の国、深い深い森、お墓の中
幸せのごてん、未来の国に探しにいきます
でも青い鳥を女の子のために持って帰ることができません

青い鳥は<しあわせ> を象徴しています。幸せは、富・名誉・ステイタスなどの肉眼でみえる生活にはなかったのです。自分たちの身近な生活の中、自分たちの心の中ににあったのです

とてもなつかしく読みました。ステキな本です

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おじいさんのハーモニカ☆孫むすめとの素朴な幸せ

<おじいさんのハーモニカ> ヘレン・V. グリフィス (作)
ジェイムズ スティーブンソン (絵)今村 葦子 (訳)

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アメリカ・ジョージアの田舎に住むおじいさんの素朴な幸せ…
そこへおじいさんの孫むすめがやってきて
まるまるひと夏を二人で過ごします

おじいさんの孫むすめへのかかわりがとてもステキです
共に農作業をし、共に鳥たちと歌い、木の葉の触れあう音を聞き、
共に木陰で居眠り…

自然の中で生活する幸せを、小さな孫むすめは心から楽しみます
やがて夏が過ぎ、親のもとに帰っていきます

街中に住んでいる私にとって、忘れていた幸せ感です
この絵本を読むだけでも心が洗われた気持ちでいっぱいになりました

次の夏、お母さんと一緒におじいさんの家にやってきます
そこから物語が展開していきます。今度は…
小さな孫むすめのおじいさんへのかかわりが実に愛らしく感動的です

心に響く音楽を聴くのと同様、すばらしい絵本を読むと…
気分がとても幸せになります
私にとって何度も読み返したい絵本の一冊となりました

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永い夜☆ドイツで最も美しい本

豆乳ラテを飲みながら、読み終えた本…
<永い夜>ミシェル・レミュー(作)
訳は直木賞作家の森 絵都さんです

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'96年にドイツで最も美しい本賞を受賞、
'97年にボローニャ児童図書展フィクション青少年部門賞を受賞
日本でも図書館協会の選定図書になっています

美しい本といえば何となくカラフルなイメージを思い浮かべますが
この絵本は極めてシンプルなモノトーンの絵と
極めてシンプルなことばから構成されています

   眠れない…。
   ふしぎなことがいっぱい。頭のなかをぐるぐるかけめぐる。

…からこの本は始まります

だれもが感じている不安、孤独、疑問…
それが見事に言語化されています
そうそう…どうしてなんだろう?って思います

人間の根源にかかわる疑問が満載です
この本を読めば、ちょっと不安になるかも…
でもそれに向かい合うことによって、毎日が充実しそうです

いわゆるきれいな本ではなく、確かに美しい本です
価値のある一冊です

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いまがたのしいもん☆小さな女の子の心和むおしゃべり

大人になりたくない小さな女の子とお母さんとの
ほのぼのした心和むおしゃべりの絵本です

<いまがたのしいもん> シャーロット・ゾロトウ (著)
エリック・ブレグヴァド (絵)みらい なな (翻訳)

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大人になりたくない理由… 私たち大人が忘れかけていた楽しみを
いきいきと想いださせてくれます。この女の子から元気をもらいました

大人になりたくない理由を、お母さんはじっくりと、
そしてあたたかく聴いています。女の子は話し続けます

そして最後にお母さんが女の子に語りかけます
女の子の「いまがたのしいもん」にお母さんが語りかけた
お母さんの気持ち…小さな女の子とのすてきな心の交流です

お母さんでなくても、お父さんでも
小さな女の子でなくても、小さな男の子でも
親子でなくても、いろんな人間関係に読みかえることもできて…

秋味いっぱいの色調の絵本。読後はなんだかうれしくなりました

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君のいる場所☆映画化された台湾発の絵本

<Separate Ways 君のいる場所>
ジミー(幾米)(作・絵) 宝迫 典子 (翻訳)

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作者は、白血病がきっかけとなって1998年から絵本の創作活動を始めました。99年に発表したこの絵本がベストセラーとなり、多くの国で翻訳出版され、また、ワーナー・ブラザースから映画化されました

同じようにくりかえされる毎日。街は人であふれているのに、孤独。
今日も人と話し、仕事をこなし、でも心は満たされない…
そんな中で、彼と彼女が出会います

繰り返される毎日は、ひょっとしたら染みついた癖なのかもしれません
それは往々にして自覚していない…
それがこの絵本の面白さだと思いました

二人の想いは切なくて、でもとても暖い…
想う気持ちは同じなのに、気持ちは届かない…
そんな気持ちが絵と文章で生き生きと表現されています

詩情豊かなラブストーリー。大人向けの絵本です
映画は見ていませんが、きっとステキだろうなと思いました

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きりのなかのはりねずみ☆不安と安堵と…

本を開いた瞬間から、わくわくします
すばらしく美しい絵本…感嘆の声をあげてしまいます

きりのなかのはりねずみ

ユーリー・ノルシュテイン、セルゲイ・コズロフ(作)
フランチェスカ・ヤールブソワ(絵)こじま ひろこ(訳)

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セルゲイ・コズロフさんは、現代ロシアを代表する児童文学作家です

星空がとてもきれいな夜…水面にも星が輝いています
そんな中、小さくてとても可愛いはりねずみくんが
こぐまに会いに行きます

薄暗い自然の中…ドキドキしながら歩き進みます
はりねずみくんの独り言とさまざまな気持ちが
絵と文で表現されています…

読み進んでいくと、はりねずみくんが感じる不安な気持ち
よく伝わってきます。そして、ほっとして…安堵感で満たされます
こころがとても優しくなりました

読後は、ほのぼのとした映画を見たあとの余韻に似たものがありました
もう一度、読み返しました

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ナイトシミー☆元気になる魔法

今夜は休肝日にすることにして、
何冊か買っていた絵本の一冊を静かに、楽しみながらよみました

ナイトシミー☆元気になる魔法
アンソニー・ブラウン(絵)グエン・ストラウズ(文)
灰島かり(訳)

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本の帯には

  人とのつながりを避け
  自分の世界にひきこもっている少年エリック
  でも、ある日、ほんの小さなできごとをきっかけに
  こころの扉が少しずつ、開きはじめます
  だれかとこころがつながるって、幸せなことなんだ
  生きるって、本当は楽しくてすてきなことなんだ
  イギリスの人気作家アンソニーブラウンが魅力的な絵で
  いきいきと伝えてくれます

…と書いてあります

自分の気持ちに対して、どうして?なぜ?どうかしたの?って
尋ねられても、答えられない。ことばにできない…

もやもやしている気持ち、なんとなく不安
自分でもわからないけれど、複雑な気持ち…

そんなとき、こんな友だちがいたらどんなにうれしいだろう…って
感じることのできる絵本です

でも、そんな友だちを見つけるのは難しい。でもこの本を読めば…
そんな友だちになれるようになりたいって、感じました

少年エリックのこころの世界がいきいきと描かれていました!
何度も読み返したい絵本です

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静かな静かな絵本『よあけ』☆騒がしい世の中に…

街では… 車の音、自転車の音、バイクの音
駅や電車内、デパートなど公共の場でのさまざまなアナウンス、
家では… 冷蔵庫やエアコンの音、そして携帯電話がなって…などなど

私の生活の中では無音になることはまずありません
騒がしさに慣れっこになっています。慣れっこになることによって、
騒音ストレスから自分を守っているのかもしれません。

よあけ   ユリー・シュヴィッツ(作・画)瀬田貞二(訳)

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みずうみの自然の中におじいさんと まごがいます
みずうみはよあけに向けて静かに静かに動き出します

こういう静かな世界を忘れていました
読んでいるだけでも、静かさが心地よく伝わってきます
とても気持ちがいい。静けさを求めて旅をしたくなりました…

でも、考えてみれば、この絵本ほどの静寂は求められないけれど
京都には、多くの寺院があることを忘れていました
よあけの寺院…きっと静寂で気持ちがよいだろうなあと思います

いわゆるストーリーの展開による感動の絵本ではなく
騒がしいこころを鎮めてくれる、静かな静かな秀逸の絵本です

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